もるひのRO日記(Iris在住)
by moruhi
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【RO短編】 やくそく 〜前編〜 (初出:2004.6.28)
もるひデス。
以前に公開していた作品をコチラに再UPいたしマス。
字数制限という小賢しい理由で恐縮デスが、前編・後編に分けてありマス。ホントは一気に読んでほしいんデスが。
まぁ、ココロに余裕があるときにでもドウゾ…。


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【やくそく】


昼間の森は静かで穏やかでしたが、それでも悪い魔物はたくさん潜んでいます。
もちろん、それを退治して経験を増やそうとする冒険者たちも、それこそ数え切れないほどいるのです。
今日もひとり、アコライトの女の子が元気な掛け声とともに闘っていました。
「えいッ!」
振り下ろすのは、金属製の鈍器・ソードメイス。
両手でしっかりと柄を握り、顔を真っ赤にして魔物たちに挑みかかります。
……ですが、ちっとも相手に当たりません。
武器が重すぎるのでしょうか、相手がすばしっこすぎるのでしょうか。
何度目かの攻撃はやっとヒットし、小さな動物みたいな魔物はぴーぴー鳴きながら、どこかへ逃げていってしまいました。
「ふぅ……」
純白の正装に身を包んだアコさんは、額に落ちてきた髪をかき上げ、ため息をつきます。
首筋が汗でびっしょりと濡れています。この森にやってきてから、まだそれほど時間はたっていません。自分の体力のなさを痛感します。
「こんなんじゃ、いつまでたっても強くなれないよ……」
ぽつんと弱音を吐いたアコさんでしたが、ふるふると首を振りました。悩むヒマがあったら体を動かす方がいいのです。
『よし頑張ろう』と気合いを入れ直し、またしばらく小さな魔物たちを相手にします。気力だけは充分なのですが、やっぱりすぐに疲れてしまいます。ちっとも強くなった気がしません。
アコさんは、『ふぅ』と何度目かのため息をつきました。

そのときです。
「がんばってるね」
ふいに、声をかけられました。
振り返ると、そこには女の人が立っていました。
服装からして、モンクさんです。素手だけで敵を倒す格闘家。アコさんより何十倍も強いはずです。
さっきから誰かに見られている気はしていたのですが、どうもこの人の視線だったようです。
「なによぅ、馬鹿にしないでよぅ。どうせ私は弱いですよぅ」
アコさんは頬を膨らませました。
でも、その人は馬鹿にしているわけではありませんでした。
にっこりと、優しそうに微笑みます。
「一緒に休憩しようよ。あんまり無理すると疲れちゃうよ?」
そう言って、『ほら、おいしいお弁当もあるから』と、手にしたバスケットを掲げてみせるのでした。
(なんなんだろう、変な人)
そう思いながらも、アコさんのおなかは『ぐぅ』とくぐもった声で鳴いてます。
誘われるがまま、モンクさんと一緒に昼食を取ることにしました。
「はい。どうぞ」
渡されたサンドイッチには、たっぷりの野菜が入っていました。新鮮で甘い味が口に広がります。
いつも露店で大量に安売りされてるお芋をかじっていたので、こんな手のかかった料理を外で食べたのは初めてでした。
さっきまで膨らませていた頬が、自然と緩むのを感じます。
「おいしい」
「よかった。まだあるから、どんどん食べてね」
こくこくと頷き、もぐもぐと口を動かします。それをにこにこと眺めているモンクさん。
魔物も住んでる危険な森でしたが、なんだかそこだけが平和になったような気がしました。
(落ち着くなぁ。のんびりもいいなぁ)
そんなふうに思ったアコさん。
だから、少し油断していたのでしょう。
その隙を狙ったかのように、突然、草むらから何かの影が現れたのです。
ひょいとその気配に目を向けたアコさんは、驚きのあまりサンドイッチを地面に落としてしまいました。
「ば、化け物……!」
見たことのない、大きな魔物でした。
ここに来たのはごく最近で、今まで小さな魔物しか相手にしていなかったのです。
こんな怖そうな怪物が出没する場所で戦っていただなんて……アコさんは自分の無知を呪いました。頭が真っ白になって、どうしたらいいか分からなくなってしまいました。
でも、一緒にいたモンクさんは冷静でした。
「さがってて」
声もでないアコさんの前に、モンクさんがすっと進み出ます。
怖い魔物は、身もすくむ雄叫びをあげて殴りかかってきました。
一瞬でした。
すれ違いざま、モンクさんの拳が突き刺さります。
ずずん、と倒れる魔物。
あまりの速さと強さ。アコさんは目を丸くしました。
「すごい。モンクさん、強い」
「そんなことないよ」
モンクさんは謙遜して微笑みました。
そんな自然な姿がすごく格好良く魅力的で、アコさんはすっかりこの人が好きになってしまいました。
——私も、この人みたいになりたい。
「あの。サンドイッチ、ありがとう」
はにかみながら、アコさんは自分の今の思いを伝えました。
「私、強くなりたいんです」
まっすぐに目を向けて、アコさんは思ったことをそのまま告げました。
「強くなって、いつかモンクさんと一緒に闘ってみたい!」
そういうと、モンクさんはきょとんと目を丸くしました。でも、すぐに笑顔になって、うんうんと頷きました。
「わかった。あなたが強くなるのを楽しみに待ってるよ」
「うん。ゼッタイだよ。約束だよ」
ゆびきりげんまん。
小指を絡めて、二人は照れたように笑いました。

——そんなモンクさんは、これからさらに自分を磨くための旅に出るといいます。
出会いに、別れは付き物ですから。
「ああ、そうだ」
別れ際、モンクさんはポンと手を打ちました。
「これ、あげるよ」
もらったのは、小さなガラスの瓶でした。中は黄金色に透き通る液体で満たされています。
「それを飲むとね、なんて説明したらいいのかな……うん、元気が出るよ。きっと、あなたの手助けになってくれる」
「ふぅん……そうなんだ?」
半信半疑でしたが、モンクさんが言うなら間違いはないだろうと思いました。『ありがとう、大事に使うよ』とお礼をいいました。
「じゃあ、またね」
「うん、どこかで」
互いにそんな言葉を交わし、二人は別れました。
モンクさんの後ろ姿を見つめながら、アコさんは『よし』と拳に力を込めました。


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モンクさんからもらったその飲み物の効果は、それは素晴らしいものでした。
狩りの直前に、ちょっと口にするだけでいいのです。
体中に力が溢れて、今まであんなに重かったソードメイスが、いとも簡単に振り下ろせるようになったのです。
「これなら、がんばれそう」
体だけでなく、心も軽くなったようです。
アコさんは張り切って、魔物をやっつけにでかけました。
いつもより、たくさん戦い抜くことができました。ソードメイスも、ずいぶんと手に馴染んできた感じです。
ちょっと疲れて休憩したとき、ふとアコさんは思いました。
「そういえば。この飲み物、なんていう名前なんだろう?」
特に名前まで教わってはいませんでした。でも、なんらかの『魔法の薬』ではないかと思いました。
小瓶に満たされた、自分の夢を叶えてくれる魔法の薬。眺めているだけで幸せな気分になってきます。

そんな数日を過ごしていると、やがてもらった薬がなくなりそうになりました。
「困ったなぁ。これがないと狩りもやる気がでないよ」
この辺りの魔物にも慣れ、アコさんの実力もあがっていますから、たとえこの薬がなくてもある程度の相手ならやっつけられるでしょう。でも、それでは物足りません。狩りの前のおまじないといいますか景気づけといいますか、そういう心構えに必要なものでした。
アコさんは、街で同じものを探すことにしました。
きょろきょろしながら歩いていると、中央通りからちょっと外れた裏路地に、一軒の露店が開いていました。
そこにはたくさんのガラス瓶が並び、いろんな色をした液体で彩られています。
試験管やフラスコといった見るからに怪しい容器もありましたが、その中にアコさんは黄色の液体の入った、小瓶を見つけたのです。
「すみませんッ」
アコさんは勢い込んで声をかけました。
「このお薬、ください!」
本職は錬金術師でしょうか、その店の主は『まいど』とやる気の欠けた応対で商品を手渡しました。思ったほど高い値段ではありませんでした。
目的のものが購入できてアコさんは満足でしたが、そこに並ぶ他のお薬も気になってしまいました。
「あの、こっちの緑色の小瓶はなんですか?やっぱり元気がでる飲み物?」
「ああ、これね。うん。そんなもんだよ。黄色いやつの強力版、って考えてもらえば」
「へぇー、いろいろ種類があったんだ。じゃあ、こっちのお薬もくださいッ」
「いいけど、少し高めだよ、うん。それに君には合わない気がするな」
「でも、私はもっと強くなりたいんです!」
拳を固めて力説すると、その人は特に興味なさそうに頷きました。
「そこまで言うんなら売ってあげるけど、返品は勘弁してね。ちょっとアコさんの口には合わないかもしれないからね、おそらくびっくりしちゃうと思うんだ。ああ、自分が売ったとかいうのはあんまり人に言いふらしちゃダメだよ。いやホント、どうなっても知らないからね、知らないよ——」



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その緑色の飲み物は、ちょっと苦い気もしました。
でも、『良薬口に苦し』という言葉を信じて、アコさんは思い切って半分ほど飲み干しました。
あの錬金術師さんが言ったとおり、本当にびっくりしました。黄色いお薬よりも、もっともっと、数倍効果があったのです。
「すごいや」
アコさんはソードメイスを軽々と振り回し、魔物を叩き飛ばしました。
「自分の体じゃないみたい」
神経がピンと張り詰める感じです。草むらに隠れた魔物の気配を感じることができるほどです。
闘うことが楽しくなって、アコさんはますます狩りに熱中しました。敵を倒す経験を積んで、強くなっていく自分を実感できました。この手で武器を握り、この足で狩場を駆け、この力でトドメを刺すのです。
強く成長する喜び。それも飛躍的に。アコさんは嬉しくてしょうがありません。
……その緑色の薬なのですが、やっぱり持続時間があるようです。
効果が切れると、突然ガクンと虚脱感に襲われます。黄色い薬のときはあまり気付かなかったのですが、少し強い薬になるとその差は歴然としたものでした。
「あっと。そろそろクスリが切れちゃうかな?」
自分の腕の動きが鈍り始めたのを見計らって、アコさんはまた緑のクスリを飲みました。
また体に力が戻ってきて、アコさんはぐっと腕に力を込めました。
「この魔法のクスリさえあれば、私はどんどん強くなれるんだ♪」
あの人と交わした約束も、いつか……。
そう思い、アコさんは一人、微笑みました。
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by moruhi | 2005-08-30 01:46 | RO小説
【RO短編】 やくそく 〜後編〜
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ある日のことです。
アコさんはいつものように狩場をめぐっていました。相手にする魔物もどんどん手強くなってきて、でもそれは自分も強くなってきたことを証明するものでした。
「あっと。そろそろ薬がなくなっちゃうな」
ふと荷物をチェックしてみたのですが、用意してきた瓶はすっかり空になっています。どうも、さっきのが最後だったようです。また街に買いに戻らないとです。
「今日はだいぶ闘って疲れてきたし、そろそろ帰ろう」
だるくなった腕の曲げ伸ばしをして、そんなふうに思った——そのときです。
なにかが、近づいてくる気配がしました。
(魔物?)
アコさんは身を引き締めました。ソードメイスを側に引き寄せ、いつでも横に薙げる体勢を取ります。
がさ、っと草をかき分けて現れたのは。
「……なんだ。人間か」
その騎士さんは、剣の束にかけていた手を離しました。
「こんなところで。魔物かと思った」
それはお互い様でした。
相手が人間だったということで、アコさんは緊張を解きました。
騎士さんも同じ気持ちだったらしく、軽い口調で話しかけてきました。
「こんなところにアコさんがいるなんて、驚いたな。ここらに棲んでる魔物、けっこう強いだろう。一人?」
アコさんは頷きました。
「ふぅん。世の中、すごい女の子もいるもんだね」
その騎士の男の人は、ここで休憩をするつもりのようでした。荷物から、いくつかの携帯食料を取り出しています。
(……あれ?)
ぼんやり様子を眺めていたアコさんでしたが、ふと荷物の中にあるものを見つけました。
いつも見慣れた、あの小瓶です。でも、中に入っている液体の色が違いました。
黄色でも緑色でもなく。
赤いおクスリでした。
「あの」
アコさんは思い切って聞いてみました。
「それは、なんの薬ですか?」
「あ?ああ、これかい。これを飲むと、すごく体が軽くなってさ。ほら、この重い両手剣だって自由自在に振り回せるんだよ。どんな敵が来ても怖くないね」
思ったとおりでした。
こんな強そう騎士さんが愛用している品です。きっと、ものすごい効果があるに違いありません。
アコさんは、そのクスリがどうしても欲しくなってしまいました。
「それにしても、アコさんが鈍器で殴るとはねぇ。勇ましいというか、野蛮なもんだ」
からかうつもりだったのでしょうが、騎士さんはそんなことを口走りました。『戦闘は俺たちに任せとけばいいんだよ』という自信にも聞こえました。
アコさんは、少しムッとしました。
「そんなことないよ。私だって、騎士さんに負けないくらい強いよ」
「またまた。おてんばというか、負けん気の強いアコさんだなぁ。……だいたい、アコライトってのは相手を癒す職業だろう?」
干し肉をかじりながら、騎士さんは笑いました。
「アコさんはな。俺らの背中に隠れてピーピー喚いて、回復魔法でも唱えてればいいんだよ」

——好意的に解釈すれば、『女の子に前衛をさせるわけにはいかないぜ』という騎士さんの男らしい優しさだったのかもしれません。
でも、アコさんにはそう聞こえませんでした。
今まで頑張ってきた自分を、すべて否定された気がしました。
頭の中で、なにかがぐらりと傾きます。
完全にクスリが切れて、全身を耐え難い倦怠感が襲います。
頭がぼうっとかすんで、立ちくらみにも似た感覚です。

……なんだろう、すごく頭が痛いや。
……胸が苦しいな。いつもよりズキズキするよ。
……おクスリ、欲しいな。ああ、楽になりたい。
……あの、真っ赤なのがいい……。

騎士さんは休憩を終え、また出発する準備を始めました。
アコさんは、ゆらりとした足取りでその背中に近づきました。
こちらの気配に、騎士さんは特に気付いていないようです。きっと油断しているのです、だって相手は人間ですから。か弱いと思われている、アコライトの女の子ですから。
そんな無防備な騎士さんの後頭部をめがけて、アコさんは握りしめたソードメイスを、

——振り下ろしました。

『ぐしゃり』と嫌な音を立てて騎士さんは地面に倒れます。
困惑と驚愕が混ざった顔でこちらを見上げる騎士さん。その顔面に、アコさんは凶器を叩きつけました。
何度もです。
何度もです。
いつも、魔物を倒すときと同じです。
やがて、騎士さんはぴくりともしなくなってしまいました。
もう二度と、動きません。
「……」
アコさんは、その横たわる体に呆然と視線を向けていました。
ふと目を動かすと、カバンの中身が散乱しています。
飛び散った赤い血にまみれて、あの赤い薬もバラバラと落ちています。
がくがくと震える手で一本を拾い上げ、何度も失敗しながらも栓をあけ、一気に飲み干しました。なぜだかうまく飲めなくて、唇の端からこぼれた液体が首筋を伝って服を濡らしました。
味は、あまりしませんでした。味覚なんて、もうどうでもよかったのです。
それでもすごい刺激があったのは事実で、アコさんは涙目になりました。
心臓が跳ね上がり、胸を突き破って外に飛び出るかのようでした。
ズキズキを通り越し、ばくばくとした鼓動が耳元で鳴り響きます。
体がぶるぶると震えていましたが、それは自分の犯した罪への恐怖ではありませんでした。
ぞくぞくしました。自分の荒い息づかいに興奮しました。
ソードメイスを握りしめた手は完全に硬直してしまっていて、はじめからそういう手だったのではないかと思ったほどです。
ぼたぼたと鮮血を滴らせる凶器。
ふと、さっきこの凶器を振り下ろしたのは『何回だったろう』と思いました。

なんだか生まれ変わった気がしました。


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その真っ赤なクスリは、それはそれは素晴らしいものでした。
一度飲むと全身の血が燃えるように熱くなり、体を動かさずにはいられなくなります。
アコさんは殺すべき魔物を求めて、森をさまよいました。
もう、わずかな気配だけで位置をつかむことができます。視覚、聴覚、嗅覚が研ぎ澄まされ、どんな魔物も見逃すことはありませんでした。
敵と正面から対峙したときもそうです。相手の急所を見極め、一撃で致命傷を与えます。動きの止まった相手に、さらに何度も凶器を振り下ろします。
18回——最近は数を数えるようになりました。
嬉しくて楽しくて、しょうがありませんでした。
この辺りの魔物では、もはやアコさんに敵うものはいません。
魔物は、獲物です。
砕け散る肉片が、飛び散る鮮血が、アコさんの心を満たしてくれるのです。それはほんの一時的なもので、だからアコさんはいつも魔物の姿を探し求めていました。
まるで狂った狩人、そのものでした。
赤いクスリはこの上もなく素晴らしいものでしたが、やっぱりクスリです。
効果が切れそうになると、まず周囲の景色がすぅっと溶けていく感覚に襲われます。地面が視界から薄くなって宙に浮くような……なんだか気持ちいいな、と感じるのは一瞬のことで、すぐに頭と関節と心臓がズキズキとしてきます。その痛みはだんだん強くなってきて、全身がびくんびくんと痙攣するように引きつります。耐えられなくなると、アコさんは赤いクスリを一気に飲み干します。すぅっと体が軽くなって、痛みも震えもウソのようになくなります。あのぞくぞくした興奮が戻ってくるのです。
「ほら。私……強くなったよ」
カラになった小瓶を叩き割り、アコさんは笑いました。


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最近のアコさんは、どうもイライラしていました。
今日は特に、狩場に魔物の姿が少ない気がします。
いつもより殺す相手が少なくて、欲求不満がたまってしまったのでしょう。しかも、あんなにいっぱいあった赤いクスリがそろそろなくなりそうなのです。
「最悪。街に戻って探さなきゃ。遠くて面倒だな、ホント最悪だな……」
ぶつぶつと呟いていたアコさんは、ふと足を止めました。
なにかの気配を感じたのです。
魔物ではありません、別の……おそらく人間のものでしょう。
気になって足を運んでみると、そこには二人組の冒険者が座っていました。
剣士の少年と、アコライトの少女の組み合せです。
木陰にのんびりと座り込んで、遠足のようにお弁当を広げているではありませんか。
アコさんは、カッと頭に血が上るのを感じました。
(こんなところで、よくも気楽に……)
特に、その女の子の方が気に入りませんでした。
自分と同じアコライトのくせに。世間のことも、この狩場が危険なことも知らない、純粋無垢を絵に描いたような——
イライラは絶頂に達し、アコさんは我知らず二人の前に躍り出ました。
突然のことに、その二人は身を固くします。
そして、こんなふうに叫ぶのです。

「ば、化け物っ!?」

——。
驚いたのは、アコさんの方です。
(……私が、化け物……?)
純白だった服は、繰り返し浴びた返り血で何重にも赤く染まっていました。
腰を落としてだらりと前に垂らした腕、その手には刃こぼれしても凶悪な雰囲気を放つ鈍器が握られています。
髪はなりふり構わず伸ばし、顔の半分を覆い隠していました。その間から覗くのは、真っ赤に血走った眼。
サイアク、です。
そんな自分の姿を目前にして、こいつらは腰を抜かして震えているのです。
もう、耐えられませんでした。
アコさんは、無言で鈍器を剣士に叩きつけました。反対側の大木にまで吹き飛び、だらりと力なく倒れます。おそらく死んだでしょう、殺すつもりでしたから。
続いて涙顔の少女の首筋をつかみあげ、ぐいと顔を近づけます。
「……クスリを……」
手が、ぶるぶると震えてきました。いつもの禁断症状です。今日はとりわけ激しい気がしました。
「赤いの、ちょうだい……」

……ああ、そうだ。いいことを思いついた。
……ああ、この女の子を叩き潰したらどうだろうか。
……ああ、中身は真っ赤なんじゃないだろうか。
……ああ、ああ、なんだかぞくぞくしてきたよ。

アコさんは、にっこりと優しく笑います。
ぶるぶる震える頭をめがけて、アコさんは握りしめたソードメイスを、

——。

殺気を感じて、アコさんはぱっと振り返りました。なにか、強烈な視線を感じたのです。
そこには一人の女の人が立っていました。
そうです。あのときの、モンクさんでした。
「……ひさしぶり」
いつか、強くなったら。
一緒に旅をしたいと思っていた憧れの人です。この人みたいになりたい、と願っていた目標の人です。
突然の再会に、アコさんは嬉しくなりました。唇が弧を描きます。笑いかけたつもりでした。
「見てよ。私、強くなったよ」
気絶していた少女を突き飛ばし、アコさんは両手を広げました。
「どうして……」
モンクさんは、一瞬だけ顔を歪めました。でも、すぐにキッと顔を引き締めます。
怖い魔物を相手にした、あのときの顔でした。
「それは、強さじゃない」
そして、言い切るのです。
「それを強さというのなら。あなたは、間違っている。このまま、野放しにはできない」
アコさんは、目を丸くしました。自分では、すごく強くなったつもりでした。がんばってきたつもりでした。
それなのに——なんだか自分をまた否定された気がして。間違ってる?なにを間違ったんだろう、ただ認めて欲しかったのに——。
「じゃあ、試してみてよ」
アコさんは、ゆらりと身を屈めました。前傾姿勢の、いつでも飛びかかれる体勢です。モンクさんも、それに合わせて腰を落として構えます。
お互いに、本気でした。
アコさんはじりじりと間合いを詰めていきます。しゅー、と唇の端から息が漏れます。
隙を突くのは得意です。隙を作るのも得意です。
慎重に間合いを詰めて——アコさんは獣のように飛びかかりました。
モンクさんは、その打撃を両手で受け流そうとしました。反撃に転じる余裕はありません、そういう位置からは仕掛けていませんから。防御に徹するのみ。それで防がれてしまえば、それだけの話なのです。
でも、アコさんの一撃がそんな甘いものだと思ったら。
大間違いです。

ぼきん、と鈍い音がしました。
ソードメイスを両腕で受け止めたモンクさんですが、こちらの威力を抑えきれなかったようです。骨も折れたに違いありません。
(勝った)
アコさんは笑みを浮かべました。
止めの一撃を加えようと、ソードメイスを引き戻そうとして——
「あれ?」
体が動きませんでした。
いつのまにか、モンクさんの手が、アコさんの手首をつかんでいました。
振りほどこうと身じろぎをするのですが……どうしてでしょう、ぴくりとも動かないのです。
「あれ?あれ?」
力任せに引っ張るのですが、まるで金縛りにあったかのよう動きません。力で負けるはずがないのです、そんなに差があるはずがないのです。
目を閉じたモンクさんの気が、爆発的に膨れ上がるのを感じました。
「あれ?あれ?あれ?」
あせりました。慌てました。必死で離れようとするのですが、どうにもならないのです。
このままじゃ、攻撃ができません。
このままじゃ、防御もできません。
このままじゃ、このままじゃ。
こんなはずじゃなかったのに——

モンクさんが、カッと目を見開きました。
「阿修羅……覇凰拳ッ!」
物凄い衝撃が胴体を貫いて。
アコさんの意識は、一瞬で宙に舞い散ったのでした。


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——気付くと、アコさんは横たわっていました。
硬い地面ではなく、なんだか柔らかい感触です。
理由はすぐに分かりました、モンクさんの膝枕だったのです。霞んだ視線の先にモンクさんの顔があります。
(……?)
その顔を見て、アコさんは不思議に思いました。
それは、あの気丈に引き締まった真剣な顔でもなく。
それは、あの優しそうな微笑みでもなく。
なぜか、顔をくしゃくしゃにして、ぼたぼたと涙を流しているのです。
「……ごめんね、ごめんねぇ……ッ」
なんで謝っているのか、アコさんには分かりませんでした。
だって、強い人は泣く必要などないはずなのですから。泣かないように、頑張ってきているのですから。
『どうして泣いてるの?』と言葉をかけようとしたら、代わりに血を吐きました。口を押さえようとしたら腕が動かなくて、身じろぎしようとしたら激痛が全身を突き抜けました。
だって、生きている方が不思議なのです。
モンクさんのあの技なら、苦しむ暇もなく息の根を止められていたはずです。
どうして、助かったんだろう。どうして、助けてもらったんだろう。
「あは……負けちゃった……」
アコさんは弱々しく笑いました。やっぱり強いや、と呟きました。
でも、モンクさんは首を振りました。涙の粒が、アコさんの頬に落ちました。
「こんなはずじゃなかった……私は、こんな約束、した覚えはない……」
拳を握りしめ、モンクさんは嗚咽を漏らしました。
「私は、あなたを傷つけるために強くなったんじゃない……ッ」
モンクさんは、なんだか後悔しているみたいでした。
『他人を守る拳を目指してはずなのに。誰かを救える力を求めてきたはずなのに。どうして、こうなってしまったんだろう、』……と。
モンクさんは優しいのです。
だから、こんなことも思っているはずでした。

アコさん。あんなクスリを教えてしまって、ごめんなさい。
——私と出会ってしまって、ごめんなさい。

(それは、ちがうよ。ゼッタイ違うよ)
アコさんは、首を振りました。もう動かなかったけれど。
あのときモンクさんと出会わなければ。
今でも、必死で弱い魔物を相手にして。あのクスリの存在も知らないで武器を重そうに振り回して、無駄に疲れて意味もなく休憩して。誰かのために強くなるだなんて思いつきもしないで、たいした目標も持たずに、のんびりと……。
「……ああ……」
アコさんの口からかすれた息がもれました。なぜか涙もこぼれてきました。
(私は、強くなって……なにがしたかったんだろう)
もう、どこも痛くなくなって、アコさんはゆっくりと目を閉じました。
なんだかひさびさの休憩だな、と思って。

——ふいに、あのとき食べたサンドイッチの味を思い出したのでした。


【END】
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by moruhi | 2005-08-30 01:43 | RO小説
スクロール有効活用(ひとりで盗作ヒール★)
もるひデス。
突然デスが、家具のリサイクルとか好きデス。よく近所のリサイクル屋とかに出向き、特に必要ないのに机とか棚とか椅子を眺めて楽しんでいマス。どういう経緯で売却に至ったのか想像を張り巡らせマスと、たとえば引っ越し等で部屋が手狭になっただとか、買ってみたもののイマイチ気に入らなくなってきただとか、はたまた『生活苦』など……いろんなドラマを思いつくわけデスが。
ともあれ、他人が無駄&必要ない思って排出したものを、自分の観点で再検証する機会を与えてくれる貴重な場所であるわけで、「あなたに価値がなくても自分にとっては価値あるものなんだ」と、一種の「チガイのわかる人」的な優越感に浸れるのでゴザイマス。
掘り出し物があれば、得した気分も味わえるしNE☆


サテ。
他人が無駄だと思っているものを「実は使えるんだョ!」と実証するのはイイ気分になるわけ
デスが、今日はそんな代物を紹介してみましょうか。
というのはコレ、実装されたもののイマイチ有効利用されていない気がする、『スクロール』の数々。

b0070569_12185121.jpg


スクロールには「ファイヤーボルト」「コールドボルト」などの基本的な魔法の数々が出揃っており、アイテムとして使用することで誰でも魔法が使えるようになる……のデスが、一回使うとなくなってしまいマス。わざわざ高い金を払ってまでネタに走らなくてもイイだろうと、あまり活用されていない模様。
一回のみという限定が、産出量の少なさからくる値段の高さと相まって、「欠点」として認識されているわけでゴザイマス。
たしかに、低INTでファイアーボルトとか放ってもネタにしかならない気もしマスが……中には
実用的なものもあるんだョ。

ココで用意するのは、スクロール「ヒールLv5」(3でも問題ナシ)。
そして、ドル様ことイービルドルイドCを装着した服。
勘のイイ人はもうお気づきでしょう。
ドル服を装備したローグで、一人PvPに潜り込みマス。
そして、自分に向けてスクロールを発動★

b0070569_12272778.jpg


ドルCによる不死属性で、ヒールでダメージを喰らいマス。
つまり、ローグお得意の盗作ことクローンスキル発動。
ヒール5を覚えることができるのデス。
もちろん、一回覚えてしまえば次はスキルとして何度も使えるのはローグ皆々様のご承知の通り。盗作ヒールがヒルクリをはるかに上回るSP効率を有しているのも周知の事実。
一回のみが欠点? 一回できれば充分なんだョ!

コレなら知り合いのプリさんに「ヒールちょうだい」とねだって、「私のことなんて、ただのヒール役としか思ってないのね!」などと痴話ゲンカに発展することもないし、「求)ヒール一発 出)なにか」とその場限りの営業をしなくても済むし。すぐにでも一人で狩りにいきたいときの準備が快適スムーズ簡略化。
まさに、ひとりでできるもん★(無敵のソロ軍団)

今回はヒールだけに絞って紹介しましたが、この各種スクロール、まだきっと有効な活用法が隠されているはずだ。他人が目を向けないものにこそ、活路があるともるひは信じておりマス。
ちょぴッ☆


※注)
ヒールスクロールで自分に攻撃するときは、パーティーは抜けておこうNE☆
 一人PTでも「自分に対する攻撃=PTへの攻撃」と認識されるようなので、スクロールを無駄にしちゃうョ★(指サスンジャネェヨ!)
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by moruhi | 2005-08-28 12:57 | 黒蛇弓ログきりほ
ムーンライト★デモンストレーション
もるひデス。
夏のお休みもあっという間に終了いたしマシテ、ぐだぐだな暑さにうだる毎日が再開されるわけデス。
こうなると人というのはイライラしたり鬱になったり、要はどうにもスッキリしない心持ちになり、それを解消すべく派手に立ち回ろうとするのデス。
そこで、いつもは騎士なもるひデスが、今日はケミになってODに潜り込んで放火してきまシタ。燃えろー燃えろーみんな燃えちゃえー。

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サテ。この焚き火、ご存じ『デモンストレーション』というケミのスキルなのデスが、コスト面の問題や使い勝手の悪さであまり狩場じゃ見かけたコトがない人が多いかと思いマスので、軽く説明しておきましょうか。

【デモンストレーション:Lv1〜5】
ファイアーボトルを一本使用して発動するケミ必殺の火属性攻撃スキル。
火柱を設置し、3×3の範囲で毎秒ダメージ。ノックバックなしなので、乗っかっている敵はゴリゴリと削られマス。
スキルLvに応じて、最大60秒持続・威力は最大200%。
攻撃力は使用者のATKに依存し、カード効果や属性効果は乗りません。要はATKの高い武器を装備した方が強いデス。途中で武器を変更すると、それに応じて焚き火の威力も変動しマス。焚き火を出しながら使用者も攻撃するのが吉。

とまぁ、こんな感じのスキルなのデスが、なにしろ派手で楽しい範囲攻撃なのデスョ。ファイヤーボトルのコストが高いので使い勝手が悪いということデスが、もるひはあんま気にしない。

焚き火をより効果的に使うとするならば、やはりCR(カートレボリューション)と組み合わせるのがイチバンでしょうか。CRが西方向のみにノックバックするのは皆様もご存じでしょう。ですから西側に焚き火を設置し、向かって来るモンスターをばこんばこんとCRで押し込んでやるのデス。戻ってきたら、再び押し戻してあげマス。
まさに、燃えさかる炎に立て続けに押し込む地獄コンボ。

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コレぞ、「デモンストレーション+カートレボリューション」=『でもれぼ』(勝手に命名)
大抵の敵はあっという間に殲滅できると思われマス。
しかし、今日ご紹介するのはコレの応用編でゴザイマス。

ココでもるひの愛用アイテム、『月光剣』の登場。
攻撃を当てるごとにSPが3回復するというステキな代物、実はコレ『焚き火にも効果が乗る』のデス。
どういうコトかといいマスと……つまり敵が焚き火に当たっても、SP3が回復するというコトなのデスョ★

じゃあ、月光剣を装備した状態で先程の『でもれぼ』をしてみるとどうなるでしょうか。
CRはSP12を消費、すなわち敵を4匹巻き込んだ場合は消費SP0となりマス。
コレで焚き火にぶち当てマスと、その時点で4匹当てた分のSPを吸収……「3×4=12」。この計算でさらに敵の数を増やすと、CRでもSPを吸収し、さらに焚き火でSP吸収。
地獄コンボがアップグレードされていマス。
ODのように沸きが多いところだとSPが常に全快状態、通常攻撃がCR…コレが『ムーンライト★デモンストレーション』なのダ!

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これだけ派手に巻き込んでCRを連打してもSPなんて減らないゼ★(HPは瀕死になりマスがネ)
このように、焚き火には特殊な武器の効果が乗るステキなスキルなわけデス。
同じくして、「ゼニーナイフ」(うなぎナイフ)を装備しても有効だョ。

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焚き火で敵を倒すとアラ不思議、所持金が増えてマスョ!
まさに『飛んで火に入る夏の虫』……というか、カネの虫だNE☆

今日は時期的に少々はやいデスが、焚き火の紹介でした。なかなか楽しいスキルっていうのは分かってもらえたカナ?
今はいろんな特殊効果を持つ武器が出回っているので、きっと焚き火と組み合わせたら楽しくなるものもあるんじゃないカナー。
ともかく、皆様もこの夏はマッチ片手に火遊びを満喫してNE☆(放火カョ)
ちょぴッ☆
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by moruhi | 2005-08-17 13:34 | RO日記
俺と奴とのRO事情03 〜真夏はダンサーしかないな〜

「何事にも限度があるだろう。それは他人に迷惑をかけない必要最低限の際どい防衛ラインというか制約であり契約であり盟約というか規約というか、どうでもいいが現時点で迷惑なのだ。焼くぞ」
奴はねっとりとアイスを嘗めつけながら、じっとりと肌にまとわりつく湿気の中で膝を抱えて座り込んでいた。煮え立つ火山のマグマのように絶え間なく噴き出る汗が、小川のせせらぎのようにアゴを伝い落ち、岩肌を穿つ地底湖の雫のように大地を潤していた。
そんな状況に耐えられない奴は、照りつける太陽に向かって文句を言い出した。
「見てみろ、ご機嫌な顔しやがって。オレの不快指数を指折り数えて推し測れ。法的に訴えて黒点じみたホクロを大量に焼きゴテで貼付してやるから覚悟するがいい」
ひどく自分勝手な上に横暴で意味不明なことばかり口にするので、俺は『夏だしな』とため息をつきながら、やはりアイスを食っていた。
人の密集したプロンテラの街中は特に蒸し暑く、木陰に潜り込んでも十分な涼を取るなど不可能だ。奴とベンチで隣り合わせなのも、特筆すべき問題点でもある。
「よく聞け。オレはマジシャンだ。いかなるときも正装のごとく厚手のローブを着込み、魔力と知力の極地を目指して日々汗を流している。だからといって今日は流しすぎだろう、涙まで出るほどだ。たまには脱いでもいいだろうという悪魔の囁きが、淫魔サキュバスのように甘く切なくオレの耳元で吐息があッふぅん、誘惑するのだ」
「じゃあ脱げよ。お前が一日くらいローブを脱いだところで誰も咎めやしないし気にも留めないだろうさ」
パタパタと掌でわずかな風を送る俺が進言してやるのだが、ポリシーが許さないだとか人前で肌を露出させるのは卑猥だとか面倒な事をぐだぐだと360字程度で述べ、奴は頑固にもローブを脱がないのだ。

そうするうちに、事件は起こった。
しゃらしゃらと軽快な金属音を立てて、ダンサーさんが通り過ぎたのだ。
華美な装飾を縫いつけた薄手の衣が軽やかな足取りとともにゴージャスに揺れ、それはまるで風鈴のようにはかなくも涼しげな音色。
荒んだ心に一服の清涼剤のごとく浸透し、俺は束の間の安息を感じ——
「お待ちなさい、そこのお嬢さん」
奴がダンサーさんの前に進み出た。
「不条理だと思いませんか。この蒸し暑い空気の中、僕はこのように暑苦しいローブを着込んでいる。それ反してあなたはどうだ、そんな必要最低限の際どい防衛ラインを張りながらも、淫魔サキュバスのごとく挑発的に腰を揺らす歩行方法に加え相乗効果で太ももとか谷間とかあッふぅん、我慢にならないので僕も脱いでいいですか」
ばさりとローブをはためかした奴は、顔に痛烈な手形をつけて帰還した。
「マジシャンとして知識の探求をしていると、常々世の不条理を感じるのだがどうだろうか」
「探求の仕方が悪いと思うんだがどうだろうか」
俺は肩を怒らせて去りゆくダンサーさんの背中をただ見送るだけだったが、奴のハートには何か別の感情が芽生えたらしい。
ゆらりと立ち上がる奴の目には、確たる信念の光が映っていた。
「決めたぞ。オレはマジシャンの証たるローブを外してやる」
「まぁ、いいんじゃないか」
「そして『サイト』の魔法を唱えてやる。頭上でぐるぐると旋回する火の玉と共に、半裸でプロンテラ市街を走り抜けてやるのだ!」
「待て。それは人の道までも外している」
「止めるな。これは新たな世界の幕開けなのだ」
奴はふいに立ち上がり、肩越しに俺の方に顔を向けた。青空をバックに微笑み、『さぁ、一緒に冒険にでかけよう』と優しく手を差し伸べるのだ——
「断る」
「貴様。アイスを分かち合った友情を忘れたのか。オレの友達リストから削除してやる!」
「プロンテラ警備兵のブラックリストに載るよりマシだ」
「ふん、既存勢力にシッポを振りつつ甘い汁を貪りすする政府の犬め。これからは解散とか革命とかがブームなのだ。大いなる時代の奔流よ、オレの勇姿を目に焼き付て歴史に刻め!」
ばさりとローブを脱ぎ捨て、奴は気合いと希望を込めて火の玉を生み出した。いつもより多く回っている気がした。
熱気を帯び、体にはほとんど衣類を纏わず、奴は新たな時代とやらに向かって駆けていく。『うんばー!』と原住民じみた奇声をあげて、人込みの真っ只中に潜り込んでいくのだ。
「……あれも青春の1ページとか若気の至りとかで済むんだろうか」
ぼとりと足元に置き去りにされたアイスが見る見るうちに泥沼化していくのを見下ろしつつ、俺は嘆息するのだった。



——間もなくして奴は、見るも無惨な姿になって街の外に捨てられていた。
話によると、露店商人のひしめく街中で奇声をあげながら情熱のファイヤーダンスを繰り広げた奴は、枝テロリストどころか新種のモンスターと間違えられ、夏のバカンスを露店ショッピングで過ごしていた槍騎士集団に360度フル回転で突かれたらしい。降り注ぐピアースの雨がすべて被弾、奴の体は折って畳んだ紙飛行機のごとく舞い散ったようだ。
「……笑えよ」
奴は大の字に倒れたまま、ふっと自虐的に笑った。
「どうだ、この世間の冷たい仕打ち。吹き飛ぶのは慣れっこだが、いつもより多く炎天下を踊り狂った気がするぞ。時代の最先端には常に誹謗中傷がつきまとうが、いくらなんでもこれはヤリすぎだろうというか槍キライこわいやめてください」
なにか変なトラウマが残暑のごとく残っているようだが、自業自得なので俺はコメントを控えた。
そのとき、ふと視線を感じた。
見ると、近くの木陰にさっきのダンサーさんが立っていた。うつむいた視線は倒れた奴に注がれているのだが、軽蔑しているわけでもなさそうなのだ。
「あなたの踊り、見ていたわ……」
ダンサーさんは少し視線を落としたまま、告白し始めるのだ。
「実は私、踊りに対してスランプに陥っていたの。長年やってるとあるのね、思うように踊れない苦悩が。でも、あなたのさっきの踊り。恥も外聞も捨てて感情の揺れ動くままに自己を表現する信念と情熱……忘れていた青春のあのころが思い出せるようだったの……」
その言葉を聞くと、奴はリザレクションで復活したかのように立ち上がり、勢いに任せて『あれはあなたのために踊ったのです』とまるで口からデマカセを紳士的な半裸で微笑んだ。
「はじめて会ったときから僕は気付いていたのです、その瞳の奥に映る悩みを。そう、ギリギリラインで踏みとどまってしまっている、あなたのクランプ……って毒ネズミでしたっけ、ああ、スランプね。あなたは世間からの目、すなわち評価を気にするあまり、身がすくんでしまっているのです。あとほんの少し、踏み出すことができれば。僕はその一歩踏み出す勇気を、身をもって証明したかったのです」
「まぁ……」
ダンサーさんは顔を赤らめ、奴の顔を正面から見つめた。
いかにも夏のメロドラマのような雰囲気に、俺は他人事ながらも声援を送った。
——今だ、ハイセンスな決め台詞でダンサーさんを落とすのだ!
奴の脳内は、今や火の玉よりもフル回転しているはずだ。相手はダンサーだ、『シャル・ウィ・一緒に踊りませんか』でもいいだろう、『軽やかなステップで共に歩みませんか』でも『僕が踏み出す勇気をあげるよ』でも充分だ。
千載一遇のチャンスを逃すほど、奴だって馬鹿ではないはず。
そしてついに、奴はうしろを向き、肩越しにダンサーさんに顔を向けた。夕日をバックに優しく微笑み、『軽やかに踏み外してみませんか、人の道を!』と紳士的に手を差し伸べるのだ——
「断る」
ハエ羽でテレポートしていったダンサーさんの跡地を、奴は呆然と見つめていた。
「……やはり人道って大事だな」
ぽんと手を置いた奴の肩は、小刻みに震えていた。武者震いではあるまい。
「泣いているのか」
「ふん。これは汗のように不条理な物体だ。今日は身も心もアツイから流しすぎだぜ」
奴の瞳の奥底からは吹きこぼれた鍋のように絶え間なく涙が溢れ、一気にやつれたアゴの骨格を伝い落ちた先の地面は轟音唸る滝壺のようだった。
「今日のことは、真夏のメモリーとして心に刻んでおくがいい」
「ふん。360字程度でまとめてやるさ……」
そして奴は、再び太陽に文句を言い出した。
『真夏の青春1ページ』、1個獲得。
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by moruhi | 2005-08-10 02:29 | RO小説
なつやすみのしゅくだい
もるひデス。
この国に義務教育が存在する以上、夏休みにおける『宿題』というテーマは永遠に続く気もするのデスが、皆様はアレをどうやって処理しているでしょうか。
毎日コツコツ潰していくか、それとも終わり間近に一気に潰すか……そのどちらかに二極化するかと思われマス。
せっかくの休みを充分に楽しむには、宿題なんて『あとでいいや!』って感じに忘れてパーッと遊びたいものデスが、天国を満喫したあとに地獄を見るのも酷な気がしマス。
だから『毎日コツコツが大事なんだよ』とせんせぇはおっしゃるのデスが、宿題という苦痛を長期にわたって与えられるのもイヤな気もしマス。あ、でも毎日ちょっとずつという状況に慣れていくのかもしれないナ。
例えるなら、女王ジルタス様にムチでぺちぺちと毎晩叩かれて、最初は痛かったケドだんだん慣れてきて『もっともっとぉ』という状況と、もうひとつは長時間の放置プレイのあとに『死んじゃう死んじゃぅ〜!』くらいの痛みを与えられる状況、ということデスNE☆(ドウイウコトダ)
夏休みの宿題は、個人的趣味で処理するのがイイかと思いマス。
ご予定は計画的に。

サテ。
そんなわけで、今日はたまりまくったWeb拍手に返答をしてみようかと思いマス。
いつも皆様からいただいているのデスが、別にノーコメントで済ましているわけでもなく、ちゃんと読んで頭の中で返答していマス。いわば『脳コメント』デス(意味ナイダロ)
マァ、電波でなくしっかりとした文章で残しておくか。
もるひは なつやすみの しゅくだいに とりかかった!
まずはジュースでももってこよう……(こそこそ)
あ、なんか部屋汚いナ……掃除を……。

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7.15
・アユタヤで植物DEF無視の武器とか登場しましたね〜。情緒(?)ないけど試してみたいものです。
もるひが試した。大丈夫、情緒は残っていたョ。

7.16
・鯖引っ越して金がありませんでした。イグ行ったら120k越えました。もうね、草大好き。もるひさん萌え。
草萌えブーム。
・ちょぴッ☆
「ちょ」と打つと短縮で出るようになってマス。たまに文中に混ざる。ちょぴッ☆
・そんなに草をむしっていながら、いつLvを上げているのでしょうっ。ちょっと不思議っ。
別に草ばっかむしっているわけでもないのデスョ。たまには本気狩り。
・いつも見てます!なんて言えないけれど、偶に見ているのですよ、と。拍手しまくりつつっ。
たまにがいいのデス。

7.17
・壁|*´∀`) 基本編のいわゆる「草・キノコ」には…の所に白い草が抜けてますよっと
修正済。
・時計地下でみますた!
それはバースリーのコスプレかもしれません。

7.18
・最高ですw自分の幼少期を育ててくれた、青かったり光ったりしてる草をまた刈りたくなりました。
草による英才教育。
・ところで草の聖地「ユグドラシル(?)」への行き方がさっぱりです。コモドから何処へ行けば良いのか。
北ダンジョンを抜けてウンバラまでいき、さらにダンジョンを抜けていきマス。
・参考にさせて頂いてます。今日、幻想の花とかスティりました。
オメデトウ。もるひに貢げ。
・小説の方も読ませて頂きました。非常に好みのテンポでおもしろいです。
・昔の作品も読んでみたいのですが、もう公開はされてないのでしょうか…
昔の作品は徐々にコチラに移行する予定デス。
・いつも見てます。萌えソング感動しました。これからもまったりがんばってください。^^
もるひも感動しまシタ。
・草むしりの歌完成(*゜▽゜)/゜・:*:【祝】:*:・゜\(゜▽゜*)
アリガトウ。
・草についての細かいデータが豊富でとてもびっくり!草を刈りたくなっちゃいましたよ。
迷わず刈ってクダサイ。データはまだまだまとめ中。
・くさソング完成オメデトウ。まったりしていいネ(`・ω・)b
まったりでしょう。
・あれがもるひさんの声ですね!(違
チガウョ。
・歌良かったですw 萌えソング*'-')b
イイでしょう。
・にゃぁ(by RIN)
歌手の方デス。
・ちょっと乗り遅れ 「まったりだいじに」
それはもるひのセリフだゼ。
・初めて見ましたけれど、他のサイトには無い情報に特化していて楽しませていただきました
もるひは特化が大好き。言い換えると極端。

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もるひ、すでに疲れてくる。「くさむしれのうた」の感想が多いナ、飛ばすか(手抜き)
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7.19
・何気なく見たらびっくり!くさむしれ歌、最高です!!
最高だろう。
・声の主 気になりマウス
気になるだろう。
・がんばれーヾ(・∀・)ノ
がんばるョ。ほどほどに。
・雰囲気がよくって、お役立ち!お気に入りに追加しましたよぅ(^−^)
一度気に入ったら離しません。
・草むしってたら花びらでたぽ。ウマー。
ウマイだろう。
・サイトを偶然発見しました。私もくさむしりがんばります。
がんばれーヾ(・∀・)ノ(顔文字をパクる)
・リンクはらせてくださいねー
ドウゾ。
・草むしり最高!もるひ最高!またーり最高!
最高だろう。
・感動しました
うん。
・くさむしれのうたかわいいです。のんびり草むしりながら聞かせてもらってます〜
かわいいだろう。
・びば☆くさむしれッ♪
ボクびーばー(意味不明)
・すごくまた〜りした感じですごく良かったですよ〜(^^
またーり最高。
・くさむしれのうた(≧∇≦)b  青春★くさむしれもボーカルいりで聞きたいなぁ…(´・ω・)マダァ?
奇跡を信じマス。
・歌よかったデス!ボーカルもいいけど歌詞ね(●´w`○)
歌詞は悩んだ。音数とか考えるのハジメテの経験。
・くさむしれの歌付きよかったですwwwくせになりそうw
クセになってネ。
・はてしなくビビリました…歌に…
もるひもびびった。
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なんだこのやる気のない返答。
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7.20
・ブログもチェックしてるよぉ〜。低更新でもガンバw
最近はがんばってると思わないか。思わないか。
・歌お気に入りー!! 保存したいデス
右クリックで保存できるョとアドバイス。
・わかりやすいですー♪
わかりやすさが売りデス。
・歌スゴイ・・・
スゴイよね。

7.21
・歌最高です!ミミに残りますねwww
脳波にも影響がありマス。
・草の神様ありがとぅ〜ww
拝んでも何も出てきません。
・麦わら高ーい。モシャー。
もしゃー。だいぶ安くなってきまシタョ。
・DLさせてもらいました ついでに友人に広めておきました。
ダークロードもらいマシタ。ついでに友人になすりつけておきマシタ。
・くさむしれ♪(≧▽≦)♪ 念願の麦わら帽子を獲得!!毎日暑いのに砂漠でくさむしってマス
麦わらオメデトウ。砂漠の黄色が目にイタイ。
・くさむしれのうたいい曲すぎ!
歌詞とか覚えて熱唱だ。
・私も歌聞きながらマッタリ展望台の上で草むしってます^^  くさむしれバンザイ!!ヽ( >∀<)ノ
万歳!
・この歌にハマりそうデスッ(*`Д´)b もるひサマ及びきむぅサマ、RINサマGJデス!!!
なかなかイイ経験デシタ。
・最高のまったりですた! これで私の草ライフもまったり度↑ですよ!
もっとまったり度上昇で!(↑↑↓↓←→←→草スタート)
・アユタヤ更新したんですね〜w
まだ一回しか行ってないけどナ。
・いつも楽しませていただいてます。メッセンジャでも語尾をカタカナにする癖がついてしまうほどにネ
それは『もるひっこ症候群』という病気デス。多数報告されておりマス。

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息切れしそうだ。救心ー救心ー。
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7.22
・騎士団BGMにくさむしれ・・・深淵様Bdsでオレむしれ(´・ω・`)
深淵様にも草をむしっていただきたい。
・ついに「くさむしれ」の歌が完成ですね(^o^)v
完成デス。広めてネ。
・草を狩りに行く時から物語が始まるそんな歌。最高です>w<b
草から始まる出会いもありマス。
・くさむしれ生活ガンバリマスv
まずは肩の力を抜くんだ。がんばるコトじゃないのサ…。
・歌さいこー!(>д<)bグ!!
僕サイコー(電波)
・RINさんの紹介をっストーキングしたいんでっ
チェイサーに転生したらいいと思うョ。

7.23
・大先輩もるひさんに倣って、日々草むしり。まずは笠目指して奮闘中です!(Garmかけだしシーフ
笠もよいナ。
・アルベルタ←↓はキノコ生えてる(赤いきのこ)・キノコ動いてる(スポア)まさにキノコの楽園♪
キノコづくし。
・このHPをよく見てましたが歌まで発展するとは・・
もるひもびびった。

7.24
・ちょぴッ☆が可愛いくて好きです(*´∀`)まったりむしれー
アナタは騙されている。

7.25
・最近草むしりの楽しさに目覚めました(’ー’)ノ
もっと目覚めるんだ。草覚醒。
・天才!!!
たまに自分でそう思うョ。
・麦藁被った騎士でのんびりと草の聖地で草刈しましたよ。素手で。
その心を忘れずに。
・保存したいですー。 
アツイので冷凍保存とかオススメ(歌の保存は右クリックでネ)
・うたがあったのにびっくりですよ〜!おもわずひろめちゃいました
もっともっと広めるのだ。
・久々に参りました〜。くさむしれのうた、凄く良い出来だと思います。これからも頑張ってください(^^ 
ハイ。

7.26
・素晴らしいです!ノビ時代を思い出して緑草まで根こそぎ刈ってやろうと思いました
そのイキだ。
・くさむしれの歌とても感激しました♪私もむしるぞ!!
むしってむしって。
・いつも楽しく見てます 麦わら買ってたらくさむしれスタイル完成できるんで この夏はくさむしれ!
夏の自由研究にどうデスか。草の生態。

7.27
・くさむしれのうたさいこーーーぅ
最高コールが多発しておりマス。
・もるひ姉さん美化されすg(どこからか鎌が
君はハーブ漬けダ。
・金欠解消に光が見えました。ありがとうございます。
その光は輝く草のことさ。
・コレはラグナONLYイベントか何かで売るしかありませんね(ぇ
売るとしたらアレか、『草ガイドブック』とかよくないか。

7.28
・草にこんな利用法が・・・。勉強になりましたー。
草を馬鹿にしちゃイケナイぜ。
・くさむしれ見てたら、いつのまにか弓ローグ作ってました
スティールの常習犯はよく言うんだ。手が勝手に。

7.29
・今は、イグドラシルの幹で、インティミデイト不可になってるみたいですよー。
確認してきた。不可になってた。修正しとくョ。

7.30
・まさか本当に作るとはw結構イイ感じの曲ですなwG狩りで草むしりしますよwこれかけてw
モチベーションUP。
・cool過ぎます。即座にブックマークしました。
cool……その褒め言葉、イイネ! びびっときたゼ。
・草はいいですよね…
いいですよね…

7.31
・ユグドラシルの草の配置かわっちゃったね;;
確認してきたけど、いつもと同じようだったナァ…?
・偶然見つけたのですが、とても楽しめました。これからもがんばってください。
偶然発見した草くらいには楽しめたでしょうか。
・ちょっとポポリンとバフォ鎌さがしてきます。
もるひのフォロワー誕生の瞬間。
・初めまして。草刈りの歌をDLさせて頂きました。良いですねぇ、早速差し替えてみようかとw
音楽ファイルを全部差し替えとかどうでしょう。イグ幹は必須(でもニブルとかぶる)
・キルハイルの別荘(yuno_fild 02:311,234付近に青*2発見しました。細かく変わってる
見てくるか。
・やくたつね!
そういっていただけると励みになるョ。
・対応早いですね○
たまたまデス。
・拍手はどれくらい効果があるのかな?
このくらい☆(ドノクライダョ)

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 もるひは なつやすみのしゅくだいを やっつけた!
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ふぅ。7月後半分の拍手に返答してみた。なんか投げやりになってる気もするが、夏休みの日記なんてこんなもんだろう(チガウ物ダロウ)
やっぱりまとめて返信すると大変デスョ。せんせぇがおっしゃる通り、毎日コツコツと痛めつけられるのがイイようデス。
そういうわけでジルタス様、お願いしマス☆
ちょぴッ☆
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by moruhi | 2005-08-07 13:30 | RO日記
MISSION:1—『平凡』を調査せよ!
もるひデス。
今日はココに遊びにきていただいている賢明で聡明なる皆様方のお力を、ネコも手も借りる勢いでコネも利用しつつバックスタッブのごとく強力なバックアップ(協力)を要請してみようかと思いマス。
要するに、『情報求む』のお知らせデス。

まずはコチラをご覧クダサイ。
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コレはある知り合いから、なんでもない道端に「・・・」が表示されるところがあるとの情報を受けまして、さっそく数人で見に行ったときの図デス。
場所は「プロンテラフィールド02 (prt_fild02)」、座標は(185,268)付近デス。
b0070569_10204433.jpg

マンドラゴラの大量発生している奥深い森の中、ホントなんでもない岩肌にカーソルを合わせマスと、「・・・」が表示されるのデス。
なんだろうと思って、クリックしてみマスと……
b0070569_10215156.jpg

ものすごい勢いで平凡を主張してくるのデス。
特になにか特別なコトが起こるわけでもありません、コメントのみ。

コレは、一体なんなのでしょうか。
クエストかなにかの一環なのでしょうか、それなら一件落着デスがね。
平凡な岩と主張している時点で平凡でない気もしマスが、もしホントにどうでもいい平凡な岩だったら、なんのために存在しているのでしょうか。
平凡な岩が存在するのは、ココだけでしょうか。
これを同じような代物が、ほかのMAPにもあるのではないか——

もるひの頭でなにかが閃きマス。
実は、この「平凡な岩」のようにどうでもイイ場所が、他のMAPにも人知れず存在しているのではないか。
MAPごと、特に特徴のないポイントに「平凡な花」や「平凡な木」などがあり、誰かに見つけられるのをコッソリと待っているのではないか。
各地の平凡を探し当て座標を記しておくコトで、『世界平凡MAP』をまとめるコトができるのではないか。
地図を片手に特別なポイントを探し求めていくという作業は、草を求めて世界各地をめぐったあのわくわくドキドキ感に匹敵しマス。
ダテに草だけでココまでのし上がってきてネェゼ……この閃き、この感覚、なにかキてるョ!


そんなわけで、この岩の正体を知っている人がいましたら、ご連絡いただければ幸いデス。
また、もし他のMAPでも「?」と思うような地点を見つけましたら、同様にご連絡よろしくお願い致しマス。
新たなる冒険と平凡の予感。
ちょぴッ☆
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by moruhi | 2005-08-05 10:49 | RO日記